財務
割安、現金比率など指標別に上位銘柄を掲載。直近の決算で開示された内容を元に算出しています。
財務のページへ
投資初心書の方に人気があるのが「高配当株投資」です。書店の投資本コーナーにも高配当株投資に関する様々な本が並んでおり、目移りしてしまいそうです。
高配当株投資とは、その名の通り配当の多い企業に対して投資する手法です。
注目する指標としては、1株あたりの配当金の利回り(=配当利回り)と、配当金が継続に増加していること(減配していないこと)が挙げられます。
ここで考えておきたいのは「なぜ配当利回りが高いのか?」という点です。
まず、その企業の株式が買われ株価が上がると、配当利回りは低下します。配当利回りは1株あたりの配当金を株価で除して計算するのでこれは当たり前です。
しかし、配当利回りが高い銘柄は高い人気が出て買われ、配当利回りが下がり、配当利回りが高い魅力的な銘柄はすぐになくなってしまうのでは?という疑問が生じます。
これこそが難しい点で、たとえ配当利回りが高くても買われない銘柄というものが存在するのです。
配当利回りが高いにもかかわらず、投資家がその銘柄を買わない理由は何なのでしょう?これには様々な理由が考えられます。
「今後の企業の業績成長に疑義がある」「その企業が前期同様の配当を出すのが疑わしい」「その水準ではまだ配当利回りが「低い」と考えている人が多い」などが挙げられます。配当利回りとして計算に使う予想配当が出ておらず実績配当利回りで計算されているという技術的な可能性もあるでしょう。
前段の話で、実は配当利回りに注目した手法には落とし穴があることがわかるでしょう。
実際、高配当株投資は非常に難しいです。
まず成功例をあげてみると、近年だと海運株があげられます。2020年3月の株式市場の大きな下落(いわゆるコロナショック)以降、海運株が大きく上昇していますが、多くの投資家がその成長性に気づいたのが配当利回りです。海運株は配当利回りが10%を超えておりそれに気づいた投資家は大きな利益を上げることができました。これは配当そのものより業績成長による配当利回りの上昇に注目するのが成功した例です。
一方、失敗は例を上げるとキリがありません。日本株では、高配当で有名ならクミアイ化学やアステラス製薬、増配ストップで言えばシスメックスやJT(今は株価が大きく上がっています)など探せば多くの例が出ます。米国株でも増配株で有名だったアパレル業界のVFCで減配が発生したことは有名です。
一時的な減配であればその銘柄を持ち続ければ良いですが、そういった銘柄は売られ株価も大きく下落することも多く、最悪の場合は高値で持ったまま配当が戻らないという可能性もあります。
しかし、世に出ている高配当株投資の書籍でそのようなリスクを適切に取り扱っているものは少なく、そもそもどのような銘柄を選ぶかを過去の配当利回りだけで判断させるような不適切なものが多いです。
企業の継続的な競争力や利益をしっかり確認し、投資対象とすることが重要です。
割安、現金比率など指標別に上位銘柄を掲載。直近の決算で開示された内容を元に算出しています。
財務のページへ
決算、TOB、株式分割、増配など適時開示の内容を掲載。
適時開示のページへ
大口投資家の動向の把握に利用できます。銘柄別情報は各銘柄の検索結果のページでも確認できます。
大量保有報告のページへ
最近公表された決算で予想を大きく上振れ/下振れした銘柄を掲載しています。増益/減益も同様に確認できます。
業績のページへ