財務
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まずはバリュー投資とグロース投資についておさらいしましょう。
バリュー投資とは、企業の実態と比べ、株価が割安な銘柄に投資する方法です。一般的には、PER(株価収益率、「株価÷1株あたりの利益」で算出)やPBR(株価純資産倍率、「株価÷1株あたりの純資産」で算出)のような割安の度合いに関する指標を用いて判断します。これらの指標が低い銘柄は割安であると考えられ、投資対象の候補となります。
一方、グロース投資とは、企業の売上高や利益が伸びている企業に投資する方法です。成長性や将来性に対する評価が高いことから、PERやPBRは市場平均よりも高い傾向にあります。
ここで、それぞれの投資手法の利益の源泉について注目してみましょう。
バリュー投資では割安な銘柄に投資しますが、投資家からすると利益はキャピタルゲインです。もちろんインカムゲイン(配当)もありますが、通常であれば配当利回りは高くて年4-5%程度ですから、大きな利益の源泉はキャピタルゲインです。
つまり大きなキャピタルゲインが生じるのは株価が大きく上がった時ですが、バリュー投資家にとってそれは株価が本来あるべき株価まで上昇することを意味します。
何らかの指標によって割安と評価したということは、逆に言えば本来市場がつけるべき株価が存在することになります。バリュー投資ではそのような本来はもっと高い株価であるべきだが、何らかの理由で市場がそれよりも安い株価で評価している銘柄に投資することになります。
さて、グロース投資においては、現在市場が見込んでいる成長性から評価された株価が存在しますが、それよりも高い成長性が見込める銘柄に投資するのがグロース投資家です。
逆に言えば、もし市場が見込んでいる成長性よりも今後は成長性が低いような銘柄は、どんなに話題の銘柄であってもグロース投資家の投資対象とはならないでしょう。
ここまでの議論で、利益の源泉は「市場がつけている株価よりも、投資家がよりふさわしい株価を見出すこと」にあると言えます。バリュー投資家にとってふさわしい株価とは「割安でない」何らかの妥当な水準ですし、グロース投資家にとっては彼らがその企業に対して考えている成長度合いが反映された株価です。
これらの間に本質的な違いはないことは自明でしょう。
なぜなら、「市場がつけている株価」と「投資家が思うあるべき株価」の差が投資家にとってのキャピタルゲインであり、その探し方が異なるというだけなのです。
「バリュー投資」「グロース投資」という表面的な言葉に惑わされず、本質的な企業価値に基づく投資を心がけていきたいものですね。
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