ラバブルマーケティンググループの有価証券報告書<有価証券報告書－第11期(2023/11/01－2024/10/31)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、SNSマーケティング事業とDX支援事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：SNSマーケティングの需要は高まっており、特に企業がデジタル化を進める中で、SNSを活用したマーケティング戦略が重要視されている。消費者の情報収集行動がSNSにシフトしているため、企業はSNSを通じたブランディングや顧客とのエンゲージメントを強化する必要がある。
・競争における供給の状況：SNSマーケティングを提供する企業は増加しており、競争が激化している。特に、テクノロジーを活用したマーケティングオートメーションツールの提供が求められている。
・既存競合他社について：競合には大手広告代理店や専門のマーケティング企業が存在し、SNS運用支援やデジタルマーケティングの分野で強みを持つ企業が多い。これらの企業は、豊富なリソースと経験を活かして市場シェアを拡大している。
・新規参入企業について：新規参入企業も増えており、特にスタートアップ企業が独自の技術やサービスを提供することで市場に挑戦している。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：SNSマーケティングの代替手段として、従来の広告手法やインフルエンサーマーケティングが考えられるが、SNSの普及により、これらの手法もSNSを通じて行われることが多く、代替品の影響は限定的である。

2. 当期業績の内容

当期業績は、売上高が1,025,381千円、経常利益が25,456千円、親会社株主に帰属する当期純利益が9,785千円である。前期と比較して売上高は減少しているが、経常利益は改善している。業績予想との乖離は見られない。

3. 次期業績予想の内容

次期業績予想は、売上高が2,161,867千円、経常利益が147,883千円、親会社株主に帰属する当期純利益が72,605千円とされている。成長の根拠としては、SNSマーケティングの需要増加やDX支援事業の拡大が挙げられる。ただし、競争の激化や市場の変化に伴うリスク要因も存在する。

4. 投資に関する事項

株主還元に関しては、配当を実施していない。次期にかけての配当額の変更はないが、業績改善に伴い将来的な配当実施の可能性が示唆されている。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。