ブリッジコンサルティンググループの有価証券報告書<有価証券報告書－第13期(2023/10/01－2024/09/30)>銘柄分析

1. 環境分析

ブリッジコンサルティンググループ株式会社は、経営管理コンサルティングサービスやプロフェッショナル人材の紹介を行う企業である。主なセグメントは、経営管理コンサルティングサービス（IPO支援、リスクマネジメント、アカウンティングサービス、ファイナンシャルアドバイザリー、人事戦略支援）とプロフェッショナル人材紹介である。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：経営管理やリスクマネジメントの重要性が高まる中、特にIPO支援や内部監査のニーズが増加している。企業の成長を支えるための専門的な知識を求める声が強まっている。
・競争における供給の状況：公認会計士や経営コンサルタントの供給は増加しているが、特にIPO支援に特化した人材は依然として不足している。企業は外部の専門家を活用する傾向が強まっている。
・既存競合他社について：競合には大手監査法人や他のコンサルティングファームが存在し、特にIPO支援においては競争が激化している。各社は独自の強みを持ち、差別化を図っている。
・新規参入企業について：新規参入企業は増加しているが、専門的な知識や経験を持つ人材を確保することが難しく、競争優位性を確立するのは容易ではない。
・代替品について：企業は内部リソースを活用することもあるが、専門的な知識が必要な場合には外部の専門家を求める傾向が強い。代替品としては、オンラインプラットフォームや自動化ツールが考えられるが、専門的なアドバイスには限界がある。

2. 当期業績の内容

2024年9月期の売上高は2,017,730千円、経常利益は231,350千円、親会社株主に帰属する当期純利益は169,877千円である。前年同期比で売上高は約22%増加し、経常利益も増加している。業績予想に対しても概ね順調に推移している。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の業績予想は、売上高2,500,000千円、経常利益300,000千円を見込んでいる。成長の根拠としては、IPO支援やリスクマネジメントサービスの需要増加が挙げられる。ただし、競争の激化や人材確保の難しさがリスク要因として存在する。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年9月期は未定である。株主還元策としては、自社株買いを検討しているが、具体的な実施時期や金額は未定である。前期からの変更はない。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率を上回る見込みであるため、株価は上昇する可能性が高い。