オルトプラスの有価証券報告書<有価証券報告書－第15期(2023/10/01－2024/09/30)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、エンターテインメント＆ソリューション事業を展開しており、主にスマートフォン向けアプリを中心としたオンラインゲームの企画・開発・運営を行っている。セグメント情報は単一であるため、詳細な区分は記載しない。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：スマートフォンゲーム市場は急成長しており、特にアニメやマンガを題材にしたゲームが人気を集めている。ユーザーの嗜好が多様化しているため、ニッチな市場を狙ったタイトルの需要も高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社も多く、特に大手ゲーム会社が新作を頻繁にリリースしているため、競争が激化している。新技術の導入や独自のIPを活用したゲーム開発が求められている。
・既存競合他社について：大手企業や新興企業がひしめく中、特にアニメやマンガとのコラボレーションを行う企業が多く、競争が厳しい。競合他社は、ユーザーの獲得に向けて積極的なマーケティングを展開している。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特に独自のアイデアや技術を持つスタートアップが注目を集めている。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：スマートフォンゲームの代替品として、PCゲームやコンソールゲームが存在するが、スマートフォンの普及により、特に若年層のユーザーはスマートフォンゲームを好む傾向が強い。

2. 当期業績の内容

当期業績は売上高3,516,498千円、経常損失416,200千円、親会社株主に帰属する当期純損失452,268千円であった。前期と比較して売上高は減少しており、業績予想との乖離も見られる。特に、ゲームタイトルの数が限られていることが影響していると考えられる。

3. 次期業績予想の内容

次期業績予想は、売上高が回復する見込みであるが、依然として経常損失が続く可能性が高い。新たなゲームタイトルの投入や、既存タイトルのアップデートが期待されるが、競争の激化や市場の変化に対するリスクも存在する。特に、ユーザーの嗜好の変化に迅速に対応できない場合、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、当期も前期同様に無配である。株主還元策として自社株買いの計画は示されていないが、業績回復に向けた取り組みが進められている。次期においても配当の変更は見込まれないが、業績改善が見られれば、将来的な配当の可能性も考慮される。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であれば、株価の反応は横ばいであると考えられる。市場の動向や競争環境の変化により、株価に影響を与える要因が多いため、注意が必要である。