プレサンスコーポレーションの有価証券報告書<有価証券報告書－第28期(2023/10/01－2024/09/30)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は以下のセグメントで構成されている。

- 不動産販売事業

- その他事業

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：都市部における単身世帯の増加に伴い、投資型ワンルームマンションの需要は堅調に推移している。また、政府の住宅取得支援制度が継続されているため、ファミリーマンションの需要も安定している。
・競争における供給の状況：競合他社も同様の市場に参入しており、供給過剰の懸念があるが、特に都市部では需要が供給を上回る傾向が見られる。
・既存競合他社について：大手不動産会社が多く存在し、価格競争が激化している。特に、ブランド力や販売網の強化が競争優位性を左右する要因となっている。
・新規参入企業について：新規参入企業は少なく、既存の大手企業が市場を支配しているため、参入障壁は高い。
・代替品について：賃貸物件や中古マンションが代替品として存在するが、投資型マンションの利回りの良さから、一定の需要が維持されている。

2. 当期業績の内容

当期業績は売上高180,745百万円、経常利益28,015百万円、親会社株主に帰属する当期純利益21,017百万円であった。前年同期比で売上高は増加しており、経常利益も前年を上回った。業績予想との乖離は小さく、全体的に堅調な推移を示している。

3. 次期業績予想の内容

次期業績予想は売上高が約200,000百万円、経常利益が30,000百万円を見込んでいる。主な根拠は、都市部における単身世帯の増加と政府の住宅取得支援制度の継続である。ただし、国内外の経済情勢の不透明感や金利上昇のリスクが存在し、これが業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当は1株当たり45円を予定しており、前年からの増配である。増配の理由は、安定した業績の向上と株主還元の強化を図るためである。自社株買いについては特に言及されていない。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が堅調であり、次期業績成長率も期待できるため、株価は上昇基調を維持する可能性が高い。