セグエグループの決算短信<2024年12月期　決算短信[日本基準]（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

セグエグループ株式会社は、主にネットワークインフラおよびセキュリティ関連の事業を展開している。セグメント情報としては、VADビジネス、システムインテグレーション、自社開発ビジネス、海外ビジネス、サイバーセキュリティ事業が含まれる。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：サイバー攻撃の増加に伴い、サイバーセキュリティへの需要が高まっている。官公庁や民間企業のIT関連投資も堅調で、特にセキュリティ分野の需要が顕著である。
・競争における供給の状況：競合他社も同様にセキュリティ関連のサービスを強化しており、技術革新が求められる。特に、AIを活用したセキュリティソリューションの提供が進んでいる。
・既存競合他社について：国内外の大手IT企業が競合として存在し、特にセキュリティ分野では多くの企業が新たな技術を導入している。
・新規参入企業について：新興企業がセキュリティ市場に参入しており、特にクラウドベースのセキュリティサービスを提供する企業が増加している。
・代替品について：従来のセキュリティ対策に代わる新しい技術やサービスが登場しており、特にAIや機械学習を活用したソリューションが注目されている。

2. 当期業績の内容

2024年12月期の連結業績は、売上高が18,717百万円（前年比7.3%増）、営業利益が720百万円（同33.7%減）、経常利益が1,060百万円（同4.4%増）、親会社株主に帰属する当期純利益が507百万円（同23.1%減）であった。営業利益の減少は、販売管理費の増加やM&A関連の一時費用が影響している。前期との比較では、売上高は増加したものの、利益面では厳しい状況が続いている。業績予想との乖離は、営業利益が予想を下回ったことが主な要因である。

3. 次期業績予想の内容

2025年12月期の業績予想は、売上高22,500百万円（前年比20.2%増）、営業利益1,260百万円（前年比75.0%増）、経常利益1,260百万円（前年比18.9%増）、親会社株主に帰属する当期純利益701百万円（前年比38.3%増）を見込んでいる。業績成長の根拠としては、サイバーセキュリティ需要の高まりや新中期経営計画「Segue300」に基づく事業拡大が挙げられる。ただし、地域紛争や米国の政策動向などのリスク要因も存在する。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年12月期の年間配当金は11円（中間配当5円、期末配当6円）を予定している。2025年12月期の配当金は、業績予想を考慮し1株当たり13円（中間配当6円、期末配当7円）を見込んでいる。配当性向は50%程度を基準としており、株主還元を重視している。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率を上回る見込みであるため、株価はポジティブな反応を示すと考えられる。