ＢＴＭの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はDX推進事業を中心に展開している。競争における需要の状況は、国内の労働人口減少に伴い、生産性向上を目指す企業のDXニーズが高まっている。特に、インバウンド需要の回復が見られ、企業のデジタル化が急務となっている。競争における供給の状況は、国内市場において多くの企業がDX関連サービスを提供しており、競争が激化している。既存競合他社については、同様のDX推進を行う企業が多数存在し、特に大手IT企業が強力な競争相手となっている。新規参入企業については、AI技術の進展により新たなスタートアップが増加しており、競争がさらに激化する可能性がある。代替品については、従来の業務プロセスや手法が依然として利用されているが、DXの必要性が高まる中でその影響は減少している。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高3,780百万円（前年同期比26.5％増）、営業利益106百万円（前年同期比6.7％増）、経常利益102百万円（前年同期比3.7％増）、四半期純利益68百万円（前年同期比0.1％増）となった。業績の伸びは、DX推進事業に対する需要の高まりと、外部協力企業の活用によるものである。前期との比較では、売上高は大幅に増加したが、営業利益の伸びは限定的であり、投資費用の増加が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高5,046百万円（前年比21.5％増）、営業利益75百万円（前年比50.9％減）、経常利益70百万円（前年比53.4％減）、四半期純利益48百万円（前年比55.9％減）とされている。業績予想の根拠は、引き続きDX推進事業の需要が高まることにあるが、投資費用の増加や市場競争の激化がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は0円であり、前期から変更はない。株主還元に関しては、業績の不透明感から配当を見送る方針が示されている。自社株買いについての情報は記載されていない。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。