ＪＤＳＣの決算短信<2025年6月期 第２四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、AIソリューション事業、フィナンシャル・アドバイザリー事業、マーケティング支援事業の3つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：AI技術の進展に伴い、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）への需要が急増している。特に、データ分析や機械学習を活用したソリューションに対するニーズが高まっており、顧客企業は競争力を維持するためにAI導入を急いでいる。
・競争における供給の状況：AI関連の技術を提供する企業は増加しており、競争が激化している。特に、スタートアップ企業が新たなソリューションを次々と市場に投入しており、価格競争も見られる。
・既存競合他社について：大手IT企業や専門のAI企業が競合として存在し、特にデータ分析やAIソリューションの分野で強力な競争相手となっている。これらの企業は豊富な資金力と技術力を背景に、顧客の獲得を目指している。
・新規参入企業について：新たにAI市場に参入する企業が増えており、特に技術革新を背景にしたスタートアップが多く見られる。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：AIソリューションの代替品としては、従来のデータ分析手法や手動による業務プロセスが考えられるが、効率性や精度の面でAIに劣るため、需要は減少傾向にある。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第2四半期の連結業績は、売上高11,938百万円（前年同期比111.9%増）、営業利益328百万円（前年同期比6,201.4%増）、経常利益290百万円、親会社株主に帰属する中間純利益106百万円となった。前年同期は売上高5,634百万円、営業利益5百万円の損失であったため、業績は大幅に改善した。業績予想との乖離は見られなかった。

3. 次期業績予想の内容

2025年6月期の連結業績予想は、売上高21,000百万円（前期比27.6%増）、営業利益500百万円（前期比886.5%増）とされている。業績予想の上方修正が行われた背景には、AIソリューションの需要増加や新規プロジェクトの獲得がある。ただし、リスク要因としては、競争の激化や人材採用に伴うコスト増加が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は2025年6月期も0円のままであり、前期から変更はない。配当を行わない理由は、成長投資に資金を充てるためであり、今後の成長を見据えた戦略的な判断である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が改善し、次期業績予想も成長が見込まれるため、投資家の期待感が高まると考えられる。