ユーザーローカルの決算短信<2025年6月期 第2四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（非連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はデータクラウド事業を展開しており、主にビッグデータとAIを活用したクラウドサービスを提供している。具体的には、マーケティング支援サービス「User Insight」や「Social Insight」、AIを活用した顧客サポート業務の自動化サービス「Support Chatbot」を含む。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進により、AIやビッグデータを活用したサービスへの需要が高まっている。特に、企業の業務効率化を図るためのニーズが顕著である。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しており、特にAI技術を駆使した新サービスの開発が進んでいる。競争が激化しているが、技術力やサービスの質で差別化を図る企業が多い。
・既存競合他社について：国内外の多くの企業がAIやビッグデータを活用したサービスを展開しており、特に大手IT企業が強力な競争相手となっている。
・新規参入企業について：新興企業が次々と市場に参入しており、特にスタートアップ企業が革新的なサービスを提供することで市場シェアを獲得しつつある。
・代替品について：AIやビッグデータを活用しない従来型のマーケティング手法や顧客サポート手法が依然として存在しており、これらが代替品として機能している。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第2四半期の業績は、売上高2,193百万円（前年同期比16.9％増）、営業利益1,001百万円（同16.8％増）、経常利益1,000百万円（同16.7％増）、中間純利益692百万円（同16.6％増）となった。前年同期比での増収増益を達成したが、本社移転に伴う諸費用が影響し、計画内での費用増加が見られた。

3. 次期業績予想の内容

2025年6月期の通期業績予想は、売上高4,414百万円（前年比13.0％増）、営業利益1,844百万円（同6.7％増）、経常利益1,844百万円（同7.2％増）、当期純利益1,272百万円（同7.3％増）とされている。業績予想に変更はなく、引き続きAIサービスの需要増加が見込まれるが、為替相場の変動や国内外の経済情勢の不透明さがリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年6月期の第2四半期末において配当額は0.00円であり、通期予想では11.00円に設定されている。前期からの増配が見込まれており、これは業績の向上に伴う株主還元の一環とされている。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。