高島の決算短信<2025年３月期第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は建材、産業資材、電子・デバイス、賃貸不動産の4つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：建材セグメントは大型プロジェクトの受注増加により需要が堅調。産業資材セグメントは自動車や電子機器関連の需要が回復基調にあり、全体的に需要は安定している。
・競争における供給の状況：供給側では、原材料価格の高騰が影響しており、特に建材セグメントではコスト上昇が利益を圧迫している。
・既存競合他社について：競合他社は多く、特に建材セグメントでは価格競争が激化している。産業資材セグメントでも競争が厳しく、差別化が求められている。
・新規参入企業について：新規参入企業の動きは見られるが、既存の大手企業に対抗するには資本力や技術力が必要であり、参入障壁は高い。
・代替品について：代替品の影響は特に建材セグメントで顕著であり、環境配慮型の素材やリサイクル材の需要が増加している。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は71,138百万円で前年同期比7.1％増加したが、営業利益は1,640百万円で0.7％減少した。経常利益は1,551百万円で15.5％減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は970百万円で20.1％減少した。前年同期は投資有価証券の売却益があったため、純利益が減少した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は売上高94,000百万円、営業利益2,000百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,600百万円であり、特に営業利益は前年同期比14.4％の増加を見込んでいる。リスク要因としては、為替変動や原材料価格の高騰が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の年間配当は1株当たり80円を予定しており、配当性向は85.7％となる。前期からの変更はなく、株主還元を重視した方針が継続されている。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。