ブレインパッドの決算短信<2025年6月期 第2四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、プロフェッショナルサービス事業とプロダクト事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内のICTサービス市場は、企業の好業績や人手不足感を背景に、DXや生成AI活用の需要が活発化している。特に、デジタル投資が急増しており、企業はデータ活用を強化する傾向にある。
・競争における供給の状況：IT人材の不足が深刻化しており、多くの企業が外部依存度を高めている。これにより、内製化を進める際の人材確保が難しくなっている。
・既存競合他社について：競合他社も同様にデジタル投資を進めており、特に大手企業が大型のIT投資を行っているため、競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にAIやデータ分析に特化したスタートアップが増加しており、競争環境がさらに厳しくなっている。
・代替品について：代替品としては、他のITサービスプロバイダーやフリーランスのデータ分析者が存在し、価格競争が影響を及ぼす可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第2四半期の業績は、売上高5,851百万円（前年同期比13.7％増）、営業利益984百万円（同59.7％増）、経常利益1,031百万円（同57.1％増）、親会社株主に帰属する中間純利益691百万円（同68.3％増）となった。前期と比較して、売上高は堅調に成長し、利益面でも大幅な増加が見られた。業績予想との乖離は特に見られず、計画通りの進捗を示している。

3. 次期業績予想の内容

次期業績予想は、売上高11,800百万円～12,000百万円、営業利益1,400百万円～1,500百万円、経常利益1,400百万円～1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益910百万円～970百万円とされている。リスク要因としては、IT人材の不足や市場競争の激化が挙げられ、特にデジタル投資の急増に伴う人材確保の難しさが影響を及ぼす可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年6月期の第2四半期末においても配当額は変更されていない。年間配当金は8.00円であり、前期からの変更はない。配当の維持は、利益の増加を背景にした株主還元の一環と考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は安定すると考えられる。