ＪＳＨの決算短信<2025年３月期第３四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は「地方創生事業」と「在宅医療事業」の2つの主要セグメントを持つ。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：少子高齢化が進む中、地方における障がい者雇用支援や在宅医療の需要が高まっている。特に、地域の雇用創出や医療サービスの質向上が求められている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しているが、地域密着型のサービスを展開する企業が増加しているため、差別化が重要となる。
・既存競合他社について：障がい者雇用支援事業では、他の福祉関連企業やNPO法人が競合となる。在宅医療事業では、地域の医療機関や訪問看護ステーションが競争相手である。
・新規参入企業について：地方創生や在宅医療に関心を持つ新規参入企業が増加しており、特にITを活用したサービス提供が進んでいる。
・代替品について：在宅医療においては、病院での入院治療が代替手段となる。また、障がい者雇用支援においては、他の雇用支援サービスが代替品となる可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は2,925百万円で前年同期比14.9％増加したが、営業利益は123百万円で7.0％減少した。経常利益は131百万円で0.3％の微増、四半期純利益は93百万円で5.5％減少した。売上高の増加は地方創生事業の成長によるものであるが、営業利益の減少は人件費や管理費の増加が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の業績予想は売上高4,111百万円、営業利益258百万円、経常利益256百万円、当期純利益192百万円である。成長の根拠は、地方創生事業の拡大と在宅医療事業の需要増加にある。ただし、リスク要因としては、原材料価格の高騰や円安によるコスト増加、競争の激化が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は2025年3月期も0円のままで、前期から変更はない。配当を行わない理由は、成長投資を優先しているためである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいになると考えられる。