免疫生物研究所の決算短信<2025年３月期第３四半期決算短信〔日本基準〕(連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、抗体関連事業と化粧品関連事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：抗体関連事業においては、診断試薬の需要が高まっており、特にELISAキットや抗体の海外販売が好調である。化粧品関連事業も国内通信販売の需要が増加している。
・競争における供給の状況：供給側では、競合他社も同様の製品を提供しており、特に抗体関連事業では新規参入企業が増加しているため、競争が激化している。
・既存競合他社について：既存の競合他社は、特に大手製薬会社やバイオテクノロジー企業が多く、技術力やブランド力で優位性を持っている。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にバイオテクノロジー分野でのスタートアップが増えており、革新的な技術や製品を持ち込むことで市場に影響を与えている。
・代替品について：代替品としては、他の診断技術や化粧品成分が考えられ、特に天然素材を使用した製品が人気を集めている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高680百万円、営業利益124百万円、経常利益129百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益133百万円である。前年同期比で売上高は24.0％増、営業利益は1,058.9％増、経常利益は401.0％増、四半期純利益は547.7％増となった。前年同期の業績は低迷していたが、主力製品の販売増加やコスト管理の強化が寄与した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の連結業績予想は、売上高925百万円、営業利益120百万円、経常利益120百万円、親会社株主に帰属する当期純利益115百万円である。前年同期比で売上高は13.3％増、営業利益は15.1％増を見込んでいる。リスク要因としては、競争の激化や原材料費の上昇、為替リスクが挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は0円であり、前期から変更はない。配当を行わない理由は、成長投資を優先するためである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいである。