ミナトホールディングスの決算短信<2025年３月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は半導体関連市場を中心に、デジタルデバイス、デジタルエンジニアリング、ICTプロダクツ、その他のセグメントで事業を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：半導体関連市場では、パソコンやサーバーの需要回復が鈍化しており、特にDIMMやSSDの需要が低迷している。テレワークソリューション事業も需要が軟調で、全体的に需要の回復が見られない。
・競争における供給の状況：供給側では、部品調達の調整や在庫調整が続いており、特に半導体メモリー製品の供給が不安定である。これにより、価格競争が激化している可能性がある。
・既存競合他社について：競合他社も同様に需要の回復が鈍化しており、各社がコスト削減や新規事業の開発に注力している。特に、デジタル分野での競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にデジタル技術を活用した新しいビジネスモデルを持つ企業が増えており、競争が一層厳しくなっている。
・代替品について：代替品としては、他のストレージ技術やクラウドサービスが挙げられ、これらの技術が市場シェアを奪う可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は18,243百万円で前年同期比28.8％増加したが、営業利益は669百万円で43.3％減少、経常利益は606百万円で49.5％減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は392百万円で73.9％減少した。前期に特別利益があった影響が大きい。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高23,000百万円、営業利益735百万円、経常利益665百万円、親会社株主に帰属する当期純利益485百万円とされている。リスク要因としては、円安による原材料価格の高騰や、消費マインドの停滞が挙げられる。また、半導体市場の需要回復が見込めないこともリスク要因となる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当は14.00円で、前期と同額である。配当額が変更されない理由は、業績の不透明感が強く、安定した配当を維持するためと考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。