リグアの決算短信<2025年３月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はウェルネス事業とファイナンシャル事業の2つのセグメントを展開している。ウェルネス事業は、ヘルスケアブランドを通じた製品販売やコンサルティングを行い、ファイナンシャル事業は保険代理店や金融商品仲介業を中心に経営支援を提供している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：日本国内では健康志向の高まりや高齢化社会の進展により、ウェルネス関連の需要が増加している。しかし、物価高や実質賃金の低下が消費者の購買意欲に影響を与えている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のウェルネス商品やサービスを提供しており、競争が激化している。特に、オンラインサービスの普及により、低コストでの参入が可能になっている。
・既存競合他社について：大手企業や新興企業が市場に参入しており、特にデジタルヘルスケア分野での競争が顕著である。これにより、価格競争が発生し、利益率が圧迫される可能性がある。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しており、特にテクノロジーを活用したサービスが注目されている。これにより、既存企業は差別化戦略を強化する必要がある。
・代替品について：ウェルネス事業においては、他の健康関連商品やサービスが代替品となる。ファイナンシャル事業では、他の金融商品やサービスが競合するため、顧客の選択肢が広がっている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高2,223百万円で前年同期比15.0％減少した。営業損失は74百万円、経常損失は99百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は137百万円となった。前年同期は営業利益111百万円、経常利益85百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益75百万円であったため、業績は大きく悪化している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高2,865百万円、営業損失164百万円、経常損失196百万円、親会社株主に帰属する当期純損失242百万円と下方修正された。リスク要因としては、物価高による消費者の購買意欲の低下や、競争の激化が挙げられる。特に、ウェルネス事業における新規顧客の獲得が難航していることが影響している。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は0円であり、前期から変更はない。業績の悪化に伴い、株主還元を維持することが難しい状況である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「下落」と予想する。業績が大幅に悪化しており、次期業績成長率も厳しい見通しであるため、投資家の信頼が低下する可能性が高い。