リーガルコーポレーションの決算短信<2025年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は靴業界に属し、主に靴小売事業、靴卸売事業、その他事業（不動産賃貸等）を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：円安によるインバウンド需要の増加が見られる一方、消費者物価の上昇に伴う節約志向が強まっており、特に季節商材やビジネスシューズの需要が減少している。
・競争における供給の状況：原材料価格の高騰が続いており、供給コストが上昇している。これにより、企業は価格競争に直面している。
・既存競合他社について：靴業界には多くの競合が存在し、特にカジュアルシューズやビジネスシューズ市場では競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、EC市場の拡大に伴い、オンライン専業のブランドが増加している。
・代替品について：スニーカーやカジュアルシューズの人気が高まっており、従来のビジネスシューズに対する代替品としての役割を果たしている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は16,535百万円で前年同期比0.2％増加したが、営業利益は△23百万円の損失となり、前年同期の89百万円の利益から大きく減少した。経常利益は50百万円で前年同期比71.8％減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は99百万円で1.4％減少した。業績予想との乖離は、特に営業利益の大幅な減少が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高23,500百万円（前期比△1.0％）、営業利益370百万円（△28.6％）、経常利益440百万円（△18.0％）、親会社株主に帰属する当期純利益640百万円（49.6％増）とされている。リスク要因としては、原材料価格の高騰や消費者物価の上昇、円安の影響が挙げられ、これらが業績に与える影響が懸念される。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の期末配当予想が70.00円に設定されており、前期からの変更がある。配当額の変更理由は、業績予想の修正に伴うものであり、株主還元を重視する姿勢が示されている。

5. 株価予想

上記を考慮すると、向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。