平和の決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、遊技機事業とゴルフ事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：遊技機業界では、スマートパチスロの人気が高まり、パチンコ機も新しいゲーム性の導入により需要が増加している。ゴルフ業界では、天候不順が影響し来場者数が減少傾向にあるが、ナイター営業や女性向けイベントの開催により需要の喚起を図っている。
・競争における供給の状況：遊技機市場では、競合他社が新機種を投入しており、技術革新が進んでいる。ゴルフ事業においても、競合他社が新たなサービスを展開しており、差別化が求められている。
・既存競合他社について：遊技機事業では、他の大手メーカーが存在し、競争が激化している。ゴルフ事業では、アコーディア・ゴルフやPGMなどの企業が競合として挙げられる。
・新規参入企業について：遊技機業界には新規参入が難しいが、ゴルフ業界では新たなゴルフ場の開発や運営を行う企業が増加している。
・代替品について：遊技機事業では、オンラインゲームやスマートフォンゲームが代替品としての脅威となっている。ゴルフ事業では、他のレジャー活動が代替品となり得る。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高118,782百万円（前年同期比15.5％増）、営業利益28,768百万円（前年同期比49.0％増）、経常利益28,496百万円（前年同期比53.6％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益20,583百万円（前年同期比77.3％増）であった。前年同期は業績が低迷していたが、遊技機事業の販売台数増加が寄与した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の業績予想は、売上高145,400百万円（前年比6.6％増）、営業利益26,700百万円（前年比14.0％増）、経常利益19,900百万円（前年比12.5％減）、親会社株主に帰属する当期純利益12,100百万円（前年比27.2％減）とされている。リスク要因としては、ゴルフ事業における天候不順や、遊技機事業における競争激化が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は、2025年3月期の予想配当額は40.00円（前期と同額）であり、合計80.00円となる見込み。配当額の変更はないが、安定した配当政策を維持する方針である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。