タメニーの決算短信<2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）>銘柄分析

1. 環境分析

タメニー株式会社は、婚活、カジュアルウェディング、地方創生/QOL（Quality of Life）領域において独自のサービスを提供している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：婚活市場は依然として高い需要があり、特に結婚相談所や婚活イベントの参加者数は増加傾向にある。カジュアルウェディングにおいても、低コストでの挙式を希望するカップルが増えており、需要が拡大している。地方創生分野では、地域の活性化に向けた取り組みが進んでおり、自治体からの需要が高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社も多く存在し、特に婚活市場では新規参入が相次いでいる。カジュアルウェディング市場でも、低価格でのサービスを提供する企業が増えており、競争が激化している。
・既存競合他社について：婚活市場では、他の結婚相談所や婚活イベントを運営する企業が多数存在し、価格競争が発生している。カジュアルウェディング市場でも、複数の企業が同様のサービスを提供しており、差別化が求められている。
・新規参入企業について：新たに婚活やカジュアルウェディング市場に参入する企業が増えており、特にオンラインサービスを提供する企業が注目を集めている。これにより、従来のビジネスモデルに変化が生じている。
・代替品について：オンライン婚活サービスやDIYウェディングなど、従来のサービスに代わる選択肢が増えている。特に、コストを抑えたいカップルにとっては、これらの代替品が魅力的に映る。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は4,303百万円で前年同期比4.5％増加したが、営業損失は92百万円、経常損失は124百万円、四半期純損失は128百万円となり、前年同期から増収減益の結果となった。特に、販管費の増加が影響している。EBITDAは185百万円で前年同期比33.6％減少した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高5,914百万円（前年同期比5.6％増）、営業損失60百万円、経常損失110百万円、当期純損失110百万円に修正された。リスク要因としては、販管費の増加や新規参入企業の影響が挙げられる。婚活事業では契約率の上昇が期待されるが、競争が激化しているため、慎重な対応が求められる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は変更されておらず、年間配当金は0.00円のままである。配当を行わない理由としては、業績の不振が影響していると考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。