リソルホールディングスの決算短信<2025年３月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

リソルホールディングス株式会社は、ホテル運営事業、ゴルフ運営事業、リソルの森事業、福利厚生事業、再生エネルギー事業、投資再生事業の6つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：インバウンド需要の増加やゴルフプレー需要の堅調さが見られ、特に訪日外国人旅行者数の増加が業績を押し上げている。企業の人材投資も活発で、研修需要が高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社もインバウンド需要を取り込むためのプロモーションを強化しており、サービスの質や体験価値の向上が求められている。
・既存競合他社について：リソルホールディングスは、他のホテルやゴルフ場と競争しており、特に「物語のあるホテル」という新コンセプトを打ち出して差別化を図っている。
・新規参入企業について：新たな参入企業が増加しているが、リソルのブランド力やサービスの質が競争優位性を保つ要因となっている。
・代替品について：宿泊施設やレジャー施設の選択肢が多様化しており、特に民泊や短期レンタルが競合となる可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は21,830百万円で前年同期比10.2％増、営業利益は2,544百万円で同17.4％増、経常利益は2,442百万円で同19.0％増、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,546百万円で同36.7％増となった。前年取得した「入間カントリー倶楽部」の運営が好調で、インバウンド需要の取り込みが業績を大幅に押し上げた。業績予想との乖離は特に見られなかった。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高27,000百万円、営業利益2,200百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円とされている。リソルホールディングスは、インバウンド需要の継続や新規事業の成長を見込んでいるが、国際情勢の不安定さや物価高騰がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当額は90.00円であり、前期からの増配が見込まれている。これは、業績の向上に伴う株主還元の一環として実施される。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。