システムズ・デザインの決算短信<2025年3月期　第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はシステム開発事業とアウトソーシング事業の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内経済は緩やかな回復を見せているが、海外景気の下振れリスクが影響を及ぼす可能性がある。特に、デジタルトランスフォーメーション（DX）に関連したIT投資需要は引き続き拡大が期待されている。
・競争における供給の状況：情報サービス分野では、競合他社も同様にDX関連のサービスを強化しており、競争が激化している。
・既存競合他社について：主要な競合他社は、同様のサービスを提供しており、特に大手企業が市場シェアを拡大している。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特にスタートアップ企業が革新的なサービスを提供しているため、競争がさらに厳しくなる可能性がある。
・代替品について：代替品としては、クラウドサービスやオープンソースソフトウェアが挙げられ、これらの普及が企業のシステム開発に影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は7,024百万円で前年同期比0.4％減少した。営業利益は279百万円で前年同期比31.7％減、経常利益は298百万円で33.1％減、親会社株主に帰属する四半期純利益は173百万円で35.1％減少した。業績の悪化は、販売費及び一般管理費の増加や主要顧客のシステムリプレースの収束が影響している。前期との比較では、全体的に減少傾向が見られ、業績予想との乖離も生じている。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高10,000百万円、営業利益412百万円、経常利益422百万円、親会社株主に帰属する当期純利益241百万円とされている。リスク要因としては、海外経済の不安定さや物価上昇、金融市場の変動が挙げられる。特に、海外景気の影響が業績に与える影響は大きく、注意が必要である。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当額は45円であり、前期からの変更はない。配当の維持は、企業の安定した利益剰余金の増加に基づいている。株主還元に関しては、今後も安定した配当を継続する方針が示されている。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。市場の動向や競争環境の変化により、株価は安定した推移を見せる可能性が高い。