みずほリースの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

みずほリース株式会社は、リース・割賦、ファイナンス、その他のセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内経済は緩やかな回復基調にあるが、地政学リスクや資源価格の高止まりが影響している。特に情報通信機器や不動産案件の需要が増加している。
・競争における供給の状況：リース業界は競争が激化しており、各社が新たなサービスや商品を提供している。特にデジタル化が進む中で、IT関連のリース需要が高まっている。
・既存競合他社について：大手リース会社が多数存在し、価格競争が進行中。特に、三井住友ファイナンス＆リースやオリックスなどが強力な競合となっている。
・新規参入企業について：新興企業がデジタルリースやサブスクリプションモデルを導入し、従来のリース業界に挑戦している。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：リースの代替として、購入やレンタルサービスが存在する。特に短期間の利用を希望する顧客に対しては、レンタルサービスが選ばれることが多い。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は460,914百万円で、前年同期比8.3％減少した。これは不動産案件の満了による影響が大きい。一方、営業利益は35,627百万円で、前年同期比18.5％増加しており、収益性の高い資産の積上げが寄与した。経常利益は49,715百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は35,802百万円で、いずれも前年同期比で増加している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、営業利益47,000百万円、経常利益60,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益40,000百万円とされている。リース・割賦やファイナンスの契約実行高の増加が見込まれるが、地政学リスクや資源価格の変動がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想が修正され、期末配当が23.00円、合計で43.00円となる見込み。増配の理由は、業績の改善に伴う株主還元の強化が挙げられる。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。