芙蓉総合リースの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

芙蓉総合リース株式会社は、リース及び割賦、ファイナンス、その他のセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：リース市場は依然として競争が激化しており、特に中小企業向けのリース需要が高まっている。デジタル化の進展により、IT関連機器のリース需要が増加している。
・競争における供給の状況：リース業界には多くのプレイヤーが存在し、価格競争が激化している。特に新興企業が低価格でサービスを提供することで、既存企業に圧力をかけている。
・既存競合他社について：主要な競合には、オリックスや三井住友ファイナンスなどがあり、彼らは広範なネットワークと豊富な資金力を背景に競争力を維持している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にテクノロジーを活用したサービスを提供することで市場に参入しており、従来のビジネスモデルに挑戦している。
・代替品について：代替品としては、購入やレンタルが考えられ、特に短期的なニーズに応じたレンタルサービスが人気を集めている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高481,761百万円で前年同期比7.5％減少した。営業利益は44,896百万円で5.8％減少、経常利益は47,433百万円で13.3％減少、親会社株主に帰属する四半期純利益は30,877百万円で22.5％減少した。前期と比較して、全体的に減少傾向が見られ、業績予想との乖離も生じている。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の業績予想は、営業利益60,000百万円、経常利益66,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益45,000百万円とされている。リスク要因としては、競争の激化や経済環境の変動が挙げられ、特に金利上昇が影響を及ぼす可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想は225.00円で、前期からの増加が見込まれている。これは、利益剰余金の増加に基づくものであり、株主還元の意向が示されている。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は安定すると考えられる。