アイエーグループの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

アイエーグループ株式会社は、カー用品事業、ブライダル事業、建設不動産事業、その他の事業の4つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：カー用品事業は、タイヤやオイル、バッテリーの需要が堅調であり、特に冬季商材の動きが好調である。ブライダル事業は婚礼実施数が減少しており、需要が低迷している。建設不動産事業は、収益性の高い不動産物件の売却が減少しているため、需要が減少している。
・競争における供給の状況：カー用品市場は競争が激化しており、価格競争が影響を及ぼしている。ブライダル市場も多くの競合が存在し、価格やサービスの差別化が求められている。建設不動産市場では、供給過剰の懸念がある。
・既存競合他社について：カー用品事業では、他の大手自動車関連企業との競争が激しい。ブライダル事業では、地域密着型の小規模業者との競争が存在する。建設不動産事業では、地元の不動産業者との競争が影響している。
・新規参入企業について：カー用品市場には新規参入企業が増加しており、特にオンライン販売の拡大が影響を与えている。ブライダル市場でも新しいサービスを提供する企業が増えている。建設不動産市場では、新規参入は比較的少ないが、テクノロジーを活用した企業が注目されている。
・代替品について：カー用品事業では、代替交通手段の普及が影響を与えている。ブライダル事業では、結婚式の簡素化やオンライン式の増加が代替品としての役割を果たしている。建設不動産事業では、シェアハウスや賃貸住宅の増加が影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は28,255百万円で前年同期比3.4％増加したが、営業利益は1,466百万円で4.8％減少した。経常利益も1,544百万円で4.9％減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は957百万円で9.7％減少した。カー用品事業は増収増益であったが、ブライダル事業と建設不動産事業は減収減益となった。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高36,500百万円、営業利益1,600百万円、経常利益1,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円を見込んでいる。リスク要因としては、消費マインドの低下や国際情勢の不安定さが挙げられる。特に、ブライダル事業の回復が見込まれない場合、業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当は60.00円で、合計120.00円を見込んでいる。前期からの変更はないが、業績の減少を受けて配当の維持が求められる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。