平賀の決算短信<2025年3月期第３四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は販促業界に属し、主に小売業界向けの広告・販促サービスを提供している。セグメント情報は単一であり、販促業務に特化している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：小売業界ではインバウンド需要の拡大が見られる一方、実質賃金の伸び悩みや節約志向の強まりが消費者の購買行動に影響を与えている。高付加価値商品への支出は増加しているが、全体的には消費が二極化している。
・競争における供給の状況：販促業界では、広告手法の見直しが進んでおり、デジタル技術の導入が加速している。特に、デジタルチラシや店舗のポテンシャル分析に対する需要が高まっている。
・既存競合他社について：競合他社もデジタル化を進めており、特に大手企業が新たな販促手法を導入しているため、競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にデジタル領域での革新を持ち込む可能性があり、既存企業にとって脅威となる。
・代替品について：従来の紙媒体広告に代わるデジタル広告やSNSを利用した販促手法が増加しており、これが市場における競争を一層激化させている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高7,625百万円（前年同期比0.9％増）、営業利益378百万円（前年同期比6.1％減）、経常利益435百万円（前年同期比5.6％減）、四半期純利益296百万円（前年同期比5.3％減）となった。売上高は前年同期比で微増したが、営業利益は減少した。これは、販促予算の縮小や新規受注の影響が主な要因である。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高10,300百万円（前年同期比3.5％増）、営業利益500百万円（前年同期比1.1％増）、経常利益570百万円（前年同期比0.8％増）、当期純利益400百万円（前年同期比29.2％減）とされている。リスク要因としては、顧客の販促予算の縮小や市場競争の激化が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当金は40.00円であり、前期と同額である。配当額が変更されない理由は、安定した利益剰余金の増加に基づくものである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。