プレサンスコーポレーションの決算短信<2025年9月期第1四半期決算短信〔日本基準〕>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は不動産販売事業を主なビジネスとしており、セグメント情報にはワンルームマンション、ファミリーマンション、戸建、及び中古マンションが含まれる。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：住宅ローン金利が低水準で推移しており、住宅取得支援策が継続しているため、需要は持続している。ただし、都心部の土地代や建築費の上昇が影響を及ぼす可能性がある。
・競争における供給の状況：主要供給エリアでの分譲マンション供給に注力しており、特に都市中心部での需要は安定しているが、竣工物件が少ないため供給が限られている。
・既存競合他社について：競合他社も同様に低金利を活用した販売戦略を展開しており、特に都市部での競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、既存の競合が新たな商品やサービスを提供することで競争が激化する可能性がある。
・代替品について：賃貸物件や中古住宅が代替品として存在し、特に若年層の間で賃貸志向が強まっていることが影響を与える可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年9月期第1四半期の業績は、売上高42,895百万円（前年同期比4.7％増）、営業利益3,541百万円（同54.5％減）、経常利益3,332百万円（同56.8％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益2,182百万円（同59.0％減）となった。営業利益と経常利益の大幅な減少は、竣工物件の不足によるファミリーマンションの販売減少が主な要因である。前期との比較では、売上高は増加したものの、利益面では大きな乖離が見られる。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の業績予想は、売上高218,624百万円（前年比21.0％増）、営業利益21,046百万円（同23.8％減）、経常利益20,062百万円（同28.4％減）、親会社株主に帰属する当期純利益13,591百万円（同35.3％減）とされている。主な根拠は、住宅ローン金利の低下と住宅取得支援策の継続であり、需要の回復が期待される。ただし、物価上昇や原材料価格の上昇がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年9月期の中間配当を行わないことが決議されている。これは、支配株主による公開買付けの成立を条件としており、配当額の変更はこの状況に起因している。前期の配当は45.00円であったが、今期は中間配当が0.00円となる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。