東邦レマックの決算短信<2024年12月期　決算短信〔日本基準〕（非連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はシューズ事業を単一セグメントとして展開している。主な製品群には婦人靴、紳士靴、ゴム・スニーカー・その他が含まれる。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：靴流通業界は円安によるインバウンド需要の増加が見られる一方、消費者物価の上昇に伴う節約志向が強まっている。特にスニーカーやアウトドア系カジュアルの需要は高いが、トレンドアイテム以外は厳しい状況。
・競争における供給の状況：原材料価格の高騰や人件費の上昇が影響し、供給コストが増加している。これにより、企業は価格競争力を維持するためにコスト削減を迫られている。
・既存競合他社について：競合他社も同様の経営環境に直面しており、特に価格競争が激化している。ブランド力や商品差別化が重要な要素となっている。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、オンライン販売の普及により、低コストで参入できる企業が増加している。これにより、競争が一層激化する可能性がある。
・代替品について：スニーカーやカジュアルシューズの代替品として、サンダルやブーツなどが考えられるが、特にカジュアル化が進む中で、スニーカーの需要は依然として高い。

2. 当期業績の内容

2024年12月期の売上高は47億57百万円で、前年同期比6.7％減少した。営業利益は6百万円、経常利益は1億2百万円、当期純利益は1億24百万円となり、前年同期の損失から回復した。業績予想との乖離は見られず、売上総利益は前年を上回ったが、全体的な売上高は減少した。

3. 次期業績予想の内容

2025年12月期の売上高は57億95百万円、営業利益は1億50百万円、経常利益は1億60百万円、当期純利益は1億30百万円を見込んでいる。リスク要因としては、原材料価格の高騰や国際情勢の不安定さが挙げられる。これらの要因が業績に与える影響は大きく、特に消費者の購買意欲に影響を及ぼす可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当は2024年12月期に112円、2025年12月期予想は11.40円である。配当額の増加は、業績回復に伴うものであり、株主還元の意識が高まっていることを示している。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。