ヨシコンの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕(連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は不動産事業、建設土木業界に属するマテリアル事業、賃貸・管理等事業などを展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内経済の回復傾向に伴い、不動産需要が増加している。特に新規分譲マンションの販売が好調で、企業誘致や宅地造成の提案営業も活発化している。
・競争における供給の状況：供給側では、競合他社も新規物件の供給を強化しており、特に大型不動産案件の引渡しが進んでいる。これにより、競争が激化している。
・既存競合他社について：競合他社は、同様の不動産開発や賃貸事業を展開しており、特に大手企業が市場シェアを拡大している。これにより、価格競争が生じている。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、特にテクノロジーを活用した不動産サービスを提供するスタートアップが注目を集めている。これにより、従来のビジネスモデルに影響を与える可能性がある。
・代替品について：代替品としては、賃貸住宅やシェアハウスなどが挙げられ、特に若年層を中心に人気が高まっている。これにより、従来の分譲マンションの需要に影響を与える可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高17,964百万円（前年同四半期比107.7％増）、営業利益3,099百万円（876.9％増）、経常利益3,128百万円（555.4％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益2,028百万円（598.2％増）となった。前年同期は業績が低迷していたが、今期は新規分譲マンションの引渡しや不動産開発事業の好調が寄与した。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の連結業績予想は、売上高29,000百万円（前期比21.3％増）、営業利益3,700百万円（21.5％増）、経常利益3,800百万円（15.5％増）、親会社株主に帰属する当期純利益2,500百万円（18.9％増）と見込まれている。レジデンス事業及び不動産開発事業の契約状況を考慮し、業績予想は据え置かれている。リスク要因としては、物価上昇や資源・エネルギー価格の高騰、海外経済の不透明感が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当額は58円であり、前期からの増配が見込まれている。増配の理由は、業績の回復と安定したキャッシュフローの確保によるものである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であれば、株価の反応は「横ばい」となるが、業績の好調を受けて投資家の期待感が高まると考えられる。