Ｍ＆Ａキャピタルパートナーズの決算短信<2025年９月期　第１四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はM&A関連サービス事業を主なビジネスとしており、セグメント情報は単一セグメントである。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内企業のM&Aニーズは高く、2024年のM&A件数は4,700件と過去最多を記録。特に中小企業の事業承継ニーズが増加しており、M&A市場は活況を呈している。
・競争における供給の状況：急激な新規参入が相次ぎ、M&A仲介業界は競争が激化。新規参入者による不適切な助言がトラブルを引き起こすケースも見られ、業界全体の信頼性が問われている。
・既存競合他社について：競合他社も同様にM&Aサービスを提供しており、特に教育や専門知識の強化に注力している企業が多い。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しているが、業界の成熟度に伴い、質の高いサービスを提供できる企業が生き残ると予想される。
・代替品について：M&Aの代替手段としては、企業の自社成長や提携、合併などが考えられるが、M&Aのニーズは依然として高い。

2. 当期業績の内容

2025年9月期第1四半期の連結業績は、売上高7,316百万円、営業利益3,345百万円、経常利益3,345百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2,325百万円で、前年同期比で大幅な増加を記録。特に営業利益は465.1%の増加となった。これは大型案件の成約が多かったことが主な要因である。前期との比較では、売上高が4,160百万円増加し、業績予想との乖離は見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の連結業績予想は、売上高23,645百万円、営業利益8,102百万円、経常利益8,105百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,487百万円とされている。業績成長の根拠としては、引き続きM&A市場の活況が挙げられるが、競争の激化や新規参入による影響がリスク要因として懸念される。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年9月期の予想配当は51.84円であり、前期からの増配が見込まれている。増配の理由は、業績の大幅な改善によるもので、株主還元の意識が高まっていることが背景にある。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応はポジティブであると考えられる。