ジャパンインベストメントアドバイザーの決算短信<2024年12月期決算短信（日本基準）（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、オペレーティング・リース事業、環境エネルギー事業、不動産事業、プライベート・エクイティ投資事業の4つのセグメントを持つ。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：オペレーティング・リース事業では、航空会社の機体リース需要が旺盛であり、特にコロナ禍からの回復に伴い需要が高まっている。環境エネルギー事業も、再生可能エネルギーへの関心が高まる中で成長が期待される。
・競争における供給の状況：供給側では、リース市場において競合他社が増加しているが、当社は独自の金融商品を提供することで差別化を図っている。
・既存競合他社について：競合他社は、特にオペレーティング・リース事業において強力なプレイヤーが存在し、価格競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特に環境エネルギー事業において増加しており、技術革新を背景に新たなビジネスモデルを展開している。
・代替品について：代替品としては、リースの代わりに購入する選択肢があり、特に中小企業においてはコスト削減の観点から購入を選ぶケースが見られる。

2. 当期業績の内容

2024年12月期の売上高は31,129百万円で、前期比42.7％増加した。営業利益は12,110百万円で120.5％の増加、経常利益は11,635百万円で217.1％の増加を記録した。親会社株主に帰属する当期純利益は8,055百万円で241.4％の増加となった。前期の業績予想を大きく上回る結果となった。

3. 次期業績予想の内容

2025年12月期の売上高は36,870百万円を見込んでおり、前期比18.4％の増加が予想される。営業利益は18,120百万円、経常利益は15,840百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は10,500百万円を見込んでいる。リスク要因としては、為替レートの変動や国内外の経済情勢の不透明さが挙げられる。

4. 投資に関する事項

2024年12月期の年間配当金は1株当たり27円で、連結配当性向は20.3％となる見込み。配当額は前期から減少しており、その理由は内部留保の確保と将来の事業展開に必要な資金を考慮したためである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。