アクモスの決算短信<2025年6月期 第2四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

アクモス株式会社は、主にITソリューション、ITインフラ、ITサービスの3つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内経済は緩やかな回復を見せているが、中国の景気減速や国際関係の緊張が影響し、先行きは不透明。特に消防防災分野やデジタル人材の需要が高まっている。
・競争における供給の状況：人材不足が顕著であり、特にネットワークやクラウド技術を持つ人材が不足している。企業は人材育成に力を入れているが、供給が需要に追いついていない。
・既存競合他社について：競合他社も同様に人材確保に苦労しており、特に消防防災事業やITサービス分野での競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、デジタル化の進展に伴い、IT関連の新興企業が増加している。これにより競争が一層激化する可能性がある。
・代替品について：代替品としては、クラウドサービスやオープンソースソフトウェアが挙げられ、これらの普及により従来のITサービスの需要が減少する可能性がある。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第2四半期の売上高は2,730百万円で前年同期比3.5％増加したが、営業利益は33百万円で前年同期比81.2％減少した。経常利益も33百万円で81.7％減少し、親会社株主に帰属する中間純利益は8百万円で92.4％減少した。受注高は3.2％増加しているが、人件費や販管費の増加が業績に悪影響を及ぼしている。

3. 次期業績予想の内容

2025年6月期の業績予想は、売上高7,000百万円、営業利益700百万円、経常利益700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益450百万円とされている。成長の根拠としては、消防防災事業やネットワーク事業への集中が挙げられるが、リスク要因としては人材不足や国際情勢の不安定さが影響する可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年6月期の第2四半期末において配当金は0.00円であり、次期には25.00円に増配される見込みである。増配の理由は、中期経営計画に基づく収益性の向上を目指すためである。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。