ユニリタの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は以下のセグメントで構成されている。プロダクトサービス、クラウドサービス、プロフェッショナルサービス。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内企業のIT投資はDX推進に伴い増加しており、新製品やサービスの創出が求められている。特に、クラウド移行や業務効率化のニーズが高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様にITサービスの提供を強化しており、特にクラウドサービス市場は競争が激化している。
・既存競合他社について：大手IT企業や新興企業が多く、特にクラウドサービスにおいては競争が厳しい。競合他社は価格競争やサービスの多様化を進めている。
・新規参入企業について：新たな技術を持つスタートアップ企業が参入しており、特にAIやデータ分析に特化した企業が増加している。これにより市場の競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：自社の提供するサービスに対する代替品として、オープンソースのソフトウェアや他社のクラウドサービスが存在し、価格や機能面での競争が影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高85億54百万円（前年同期比2.9％減）、営業利益4億85百万円（同34.1％減）、経常利益6億36百万円（同27.0％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益3億67百万円（同36.3％減）となった。前年同期と比較して、売上高は減少し、利益も大幅に減少した。業績予想との乖離は特に見られなかった。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高12,500百万円（前年同期比4.3％増）、営業利益1,050百万円（同2.6％増）、経常利益1,190百万円（同2.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益850百万円（同4.2％増）である。業績成長の根拠としては、IT投資の増加やDX推進の流れが挙げられるが、原材料価格の高騰や円安による影響がリスク要因として存在する。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当は35.00円で、合計70.00円となる見込みである。前期からの変更はなく、安定した配当政策を維持している。配当額の変更がない理由は、企業の財務基盤を考慮した結果である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。