ゴールドクレストの決算短信<2025年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産管理事業、ホテル事業、その他の事業を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：首都圏の新築分譲マンション市場では、建築費の高騰にもかかわらず、住宅取得支援政策や低金利の影響で実需者層の需要は堅調に推移している。
・競争における供給の状況：供給戸数は低水準で推移しており、販売価格は上昇している。供給の制約が需要に対して追いついていない状況が続いている。
・既存競合他社について：競合他社も同様に高品質な新築分譲マンションを提供しているが、当社は都心部に特化した戦略を取っており、競争力を維持している。
・新規参入企業について：新規参入企業は少ないが、資金力のある企業が参入する可能性があるため、注意が必要である。
・代替品について：賃貸物件や中古マンションが代替品として存在するが、低金利環境により新築マンションの需要が高まっているため、影響は限定的である。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高24,252百万円（前年同期比89.7％増）、営業利益6,847百万円（同381.4％増）、経常利益6,551百万円（同415.0％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益4,593百万円（同481.7％増）であった。前年同期は業績が低迷していたが、今期は需要の回復と供給の制約が影響し、業績が大幅に改善した。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の連結業績予想は、売上高26,500百万円（前期比6.7％増）、営業利益6,300百万円（同9.8％増）、経常利益6,000百万円（同8.7％増）、親会社株主に帰属する当期純利益4,000百万円（同6.6％増）である。リスク要因としては、世界的な金融引締めや物価上昇、供給面での制約が挙げられ、これらが業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当は2025年3月期も40.00円を予定しており、年間配当金は80.00円となる見込みである。前期からの変更はなく、安定した配当政策を維持している。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。