オービックビジネスコンサルタントの決算短信<2025年３月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はソフトウェア事業を中心に、クラウドサービスや業務支援サービスを提供している。セグメント情報は単一セグメントであるため、詳細な区分は省略する。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）への需要が高まっており、特にクラウドサービスや生成AIの導入が進んでいる。インバウンド需要や企業の設備投資の増加も影響している。
・競争における供給の状況：競合他社もクラウドサービスやAI技術の提供を強化しており、競争が激化している。特に、低価格でのサービス提供を行う企業が増えている。
・既存競合他社について：主要な競合には、同様のクラウドサービスを提供する企業が存在し、特に大手IT企業が強力な競争相手となっている。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特にスタートアップ企業が革新的なサービスを提供することで市場に影響を与えている。
・代替品について：代替品としては、従来のオンプレミス型のソフトウェアや、他のクラウドサービスが考えられる。特に、コスト面での競争が影響を与えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の業績は、売上高34,763百万円（前年同期比14.2％増）、営業利益15,911百万円（同20.0％増）、経常利益16,852百万円（同19.4％増）、四半期純利益11,722百万円（同21.5％増）となった。前年同期に比べて全体的に増加しており、特にクラウドサービス収益の増加が寄与している。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高48,000百万円（前年比14.4％増）、営業利益21,500百万円（同14.7％増）、経常利益22,400百万円（同12.7％増）、当期純利益15,704百万円（同13.5％増）である。業績予想の根拠としては、引き続きクラウドサービスへの移行施策が効果を上げていることが挙げられる。リスク要因としては、世界経済の不透明感や人手不足が影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当予想が50.00円（前期比増配）であり、合計100.00円を見込んでいる。増配の理由は、業績の向上に伴う株主還元の強化である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。