ブロードメディアの決算短信<2025年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

ブロードメディア株式会社は、教育、メディアコンテンツ、スタジオ・プロダクション、放送、技術、その他のセグメントで事業を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：教育分野では、通信制高校やプログラミング教育の需要が高まっている。特に、デジタル化の進展に伴い、オンライン教育の需要が増加している。メディアコンテンツ分野では、動画配信サービスの需要が急増しているが、競争も激化している。
・競争における供給の状況：教育分野では、他の教育機関やオンラインプラットフォームが増加しており、競争が激化している。メディアコンテンツ分野では、国内外の多くの企業が参入しており、供給過剰の状況が見られる。
・既存競合他社について：教育分野では、他の通信制高校やプログラミングスクールが競合している。メディアコンテンツ分野では、NetflixやAmazon Prime Videoなどの大手が強力な競争相手となっている。
・新規参入企業について：教育分野では、スタートアップ企業が新たなオンライン教育サービスを提供しており、競争が激化している。メディアコンテンツ分野でも、新興企業が独自のコンテンツを提供し、シェアを奪おうとしている。
・代替品について：教育分野では、無料のオンライン教材やYouTubeなどのプラットフォームが代替品として機能している。メディアコンテンツ分野では、無料の動画配信サービスやSNSでの短編動画が代替品となっている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は11,724百万円で、前年同期比13.6％増加した。営業利益は477百万円で、前年同期比43.4％減少した。経常利益は484百万円で、前年同期比44.6％減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は106百万円で、前年同期比83.7％減少した。業績の減少は、メディアコンテンツの事業譲渡や、（株）div及び（株）divxの損失計上が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高17,000百万円、営業利益1,000百万円、経常利益1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益680百万円である。リスク要因としては、競争の激化や事業譲渡による影響が挙げられる。また、教育分野での新規参入企業の増加や、メディアコンテンツ分野での視聴者の嗜好の変化もリスク要因となる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当金は40円であり、前期からの増配が見込まれている。増配の理由は、業績回復の期待と株主還元の強化である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。