エクスモーションの決算短信<2024年11月期 決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は組込みソフトウェア開発のコンサルティング事業を展開している。主なセグメントはコンサルティング事業であり、特にソフトウェア開発に関連するサービスを提供している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：製造業におけるソフトウェアの重要性が高まっており、特にソフトウェア・ディファインド・ビークル（SDV）に関連する需要が増加している。デジタルトランスフォーメーション（DX）の進展により、企業は高付加価値のソフトウェア開発を求めている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様にソフトウェア開発に注力しており、技術力の向上が求められている。特に、生成AIを活用したサービスの提供が進んでいる。
・既存競合他社について：コンサルティング業界には多くの競合が存在し、特に大手企業が強い影響力を持っている。技術力やサービスの差別化が競争の鍵となっている。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特にスタートアップ企業が新しい技術やサービスを提供している。これにより競争が激化している。
・代替品について：代替品としては、オープンソースソフトウェアや自社開発のソフトウェアが考えられる。これらはコスト面での優位性を持つ場合があり、企業の選択肢を広げている。

2. 当期業績の内容

2024年11月期の連結業績は、売上高1,284百万円（前期比16.2％増）、営業利益155百万円（同18.1％増）、経常利益157百万円（同17.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益99百万円（前期は6百万円）であった。業績は全体的に好調であり、特にコンサルティング事業の受注が増加したことが要因である。前期との差異として、特別損失が発生しなかったことも影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年11月期の業績予想は、売上高1,451百万円（前期比13.0％増）、営業利益200百万円（同28.7％増）、経常利益200百万円（同27.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益128百万円（同29.1％増）を見込んでいる。これらの予想は、SDV関連の受注拡大やリスキリングニーズの高まりを背景にしている。ただし、海外経済の不安定さや物価上昇がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年11月期の期末配当が19円、年間配当金は57円となっている。2025年11月期の予想配当は20円であり、配当額の増加は業績の向上に伴うものである。配当性向は57.7％であり、株主還元に対する姿勢が示されている。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であれば、株価の反応は「横ばい」となるが、業績の成長が期待されるため、上昇が見込まれる。