Ｎｏ．１の決算短信<2025年２月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はOA機器市場と情報セキュリティ機器市場において事業を展開している。特に、情報セキュリティ機器市場は近年のサイバー攻撃の増加に伴い需要が高まっている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：情報セキュリティ機器の需要は、ランサムウェアなどのサイバー攻撃の増加により急速に高まっている。中小企業でもIT化が進んでおり、セキュリティ対策の必要性が認識されている。
・競争における供給の状況：競合他社も情報セキュリティ機器市場に参入しており、技術革新が求められている。特に、AIやIoTを活用した新しい製品が登場している。
・既存競合他社について：大手企業が市場に存在し、価格競争や技術競争が激化している。特に、セキュリティ対策の専門企業が増加している。
・新規参入企業について：新規参入企業も増えており、特にスタートアップ企業が革新的な技術を持ち込んでいる。これにより、競争が一層激化している。
・代替品について：代替品としては、オープンソースのセキュリティソフトウェアやクラウドベースのセキュリティサービスが挙げられる。これらはコスト面での優位性があり、特に中小企業に人気がある。

2. 当期業績の内容

2025年2月期第3四半期の売上高は10,252百万円で前年同期比5.1％増加した。営業利益は637百万円で0.6％の増加、経常利益は637百万円で1.8％の増加を記録した。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は296百万円で32.0％の減少となった。これは、前年同期に比べて特別利益が減少したことが主な要因である。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年2月期の通期業績予想は、売上高14,100百万円、営業利益930百万円、経常利益915百万円、親会社株主に帰属する当期純利益573百万円である。リスク要因としては、国際情勢の不安定さや円安、気候変動による自然災害の影響が挙げられる。また、競争の激化により価格圧力が高まる可能性もある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年2月期の第2四半期末配当金が17.50円であり、前期からの増加が見られる。通期の配当予想は35.00円であり、設立35周年記念配当が含まれている。配当額の変更理由は、企業の成長に伴う利益の増加に基づくものである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。