ＦＰパートナーの決算短信<2024年11月期決算短信〔日本基準〕(非連結)>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、保険業界において生命保険、損害保険、金融商品販売、ファイナンシャルプランニングなどのセグメントを展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：日本国内では、資産形成や老後の生活に対する関心が高まっており、特にNISA制度の改正により、投資に対する需要が増加している。顧客はより多様な金融商品を求めており、ファイナンシャルプランナーへの相談ニーズも高まっている。
・競争における供給の状況：保険業界は競争が激化しており、特にデジタル化が進む中で、オンラインでのサービス提供が求められている。多くの企業が新たな商品やサービスを投入しており、顧客の選択肢が増えている。
・既存競合他社について：大手保険会社や新興企業が市場に存在し、特にデジタルサービスを強化している企業が多い。競争が激化する中で、顧客の獲得や維持が難しくなっている。
・新規参入企業について：新たなフィンテック企業が参入しており、特にオンラインプラットフォームを通じたサービス提供が増加している。これにより、従来の保険業界の枠組みが変わりつつある。
・代替品について：投資信託やロボアドバイザーなど、保険以外の金融商品が代替品として顧客に選ばれることが増えている。特に低コストで運用できる商品が人気を集めている。

2. 当期業績の内容

2024年11月期の売上高は35,617百万円で、前期比16.6％増加した。営業利益は5,330百万円で、前期比4.0％減少した。経常利益は5,493百万円、当期純利益は3,903百万円で、いずれも前期比で減少している。業績の減少は、売上原価や販売費の増加が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年11月期の業績予想は、売上高40,232百万円（前期比13.0％増）、営業利益6,130百万円（前期比15.0％増）、経常利益6,145百万円（前期比11.9％増）、当期純利益4,041百万円（前期比3.6％増）とされている。リスク要因としては、金利上昇や物価上昇が挙げられ、これが顧客の資産管理に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当は年間92.00円で、前期からの増加が見込まれている。配当性向は54.2％であり、株主還元に対する姿勢が示されている。配当額の変更は、業績の安定性を反映している。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。