ナルミヤ・インターナショナルの決算短信<2025年2月期　第３四半期決算短信[日本基準](連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業はベビー・子供服の企画販売事業を行っている。セグメント情報は単一セグメントであるため、詳細な区分は省略する。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内経済は実質賃金の回復や家計の節約志向の緩和、訪日外国人の増加により緩やかな回復傾向にある。アパレル業界では人流の増加やインバウンド需要の拡大が見られるが、生活防衛意識の高まりも影響している。
・競争における供給の状況：原材料価格やエネルギーコストの上昇が続いており、供給側のコスト圧力が強まっている。これにより、企業は価格戦略やコスト管理に注力する必要がある。
・既存競合他社について：アパレル業界には多くの競合が存在し、特にオンライン販売の拡大により競争が激化している。各社はデジタル戦略を強化し、顧客の獲得に努めている。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にオンライン市場において増加しており、低価格や独自のブランド戦略で市場に挑戦している。
・代替品について：代替品としては、リサイクルやサステナブルな製品が注目されており、消費者の選択肢が広がっている。これにより、企業は環境への配慮を強化する必要がある。

2. 当期業績の内容

2025年2月期第3四半期の売上高は27,462百万円で前年同期比4.1%増加した。営業利益は1,400百万円で3.7%減少、経常利益は1,349百万円で5.2%減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は825百万円で14.3%増加した。業績は上半期までは好調だったが、第3四半期は長引く残暑の影響で秋物商品の立ち上がりに苦戦した。

3. 次期業績予想の内容

2025年2月期の通期業績予想は、売上高40,323百万円、営業利益2,350百万円、経常利益2,329百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,486百万円を見込んでいる。リスク要因としては、原材料価格の上昇や消費者の節約志向の高まりが挙げられる。これらの要因が業績に与える影響を注視する必要がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年2月期の予想配当額は53.00円であり、前期からの増配が見込まれている。増配の理由は、安定した利益成長を背景にした株主還元の強化である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。