秀英予備校の決算短信<2025年３月期　第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）>銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は教育事業を中心に、小中学部、高校部、その他の教育事業に分かれている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：少子化の進行により生徒数が減少しているが、オンライン授業の普及により新たな需要が生まれている。特に、低学年の生徒数は増加傾向にあり、一般生数はコロナ禍以降最大数を記録している。
・競争における供給の状況：教育業界は過当競争が続いており、各社が生徒獲得のために様々な施策を講じている。特に、オンライン授業の提供が競争の鍵となっている。
・既存競合他社について：大手予備校やオンライン教育サービスが競合として存在し、価格競争やサービスの質が重要な要素となっている。
・新規参入企業について：オンライン教育の成長に伴い、新規参入企業が増加している。特に、テクノロジーを活用した教育サービスが注目を集めている。
・代替品について：家庭教師や自主学習アプリなど、従来の教育サービスに代わる選択肢が増えており、特に若年層の利用が進んでいる。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第3四半期の売上高は7,811百万円で、前年同四半期比3.7%の増加。営業利益は101百万円、経常利益は109百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は37百万円となった。前年同四半期は営業損失57百万円、経常損失47百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失561百万円であった。業績の改善は、授業料単価の上昇と一般生の入学数増加によるものである。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高10,850百万円、営業利益380百万円、経常利益393百万円、親会社株主に帰属する当期純利益320百万円である。リスク要因としては、少子化の進行や競争の激化、原材料費の上昇が挙げられる。特に、教育業界全体の需要が減少する可能性があり、業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当金は10.00円であり、前期からの変更がある。配当額の変更理由は、業績改善に伴う株主還元の一環である。自社株買いについての情報は記載されていない。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。