エニグモの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は「BUYMA」と「BUYMA TRAVEL」を中心とした事業を展開している。セグメント情報は「FashionPlatform事業」と「TravelPlatform事業」の2区分に分かれている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：海外旅行需要の回復が見込まれる一方で、円安やインフレの影響で消費者の購買意欲が低下している。特にファッション市場では、価格上昇が需要に影響を与えている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しており、特にオンラインプラットフォームの競争が激化している。新たなサービスやプロモーションが求められる状況。
・既存競合他社について：国内外の多くの競合が存在し、特にファッション関連のECサイトや旅行代理店が強力な競争相手となっている。
・新規参入企業について：新たなオンラインプラットフォームや旅行サービスの参入が見込まれ、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：他のECサイトや旅行予約サイトが代替品として機能しており、特に価格競争が顕著である。

2. 当期業績の内容

2025年1月期第3四半期の売上高は3,916百万円、営業利益289百万円、経常利益229百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益146百万円であった。前年同四半期との比較は行われていないが、業績は堅調に推移している。特に、BUYMA TRAVELの成長が寄与している。

3. 次期業績予想の内容

2025年1月期の業績予想は売上高5,707百万円、営業利益538百万円、経常利益535百万円、親会社株主に帰属する当期純利益334百万円である。リスク要因としては、円安やインフレの影響、競争の激化が挙げられる。特に、消費者の購買意欲が低下する可能性があり、業績に影響を与える恐れがある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年1月期の予想配当は10.00円であり、前期から変更はない。株主還元の方針は安定した配当を維持することであり、業績に応じた配当政策が期待される。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。