アクシージアの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は化粧品事業を主なビジネスセグメントとしている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内化粧品市場は堅調に推移しており、インバウンド消費の増加が需要を押し上げている。しかし、中国市場では消費マインドの低迷が影響し、厳しい状況が続いている。
・競争における供給の状況：競争が激化しており、特に中国市場ではローカルブランドの台頭が顕著である。これにより、価格競争が発生し、利益率が圧迫される可能性がある。
・既存競合他社について：国内外の競合他社が多く存在し、特に中国市場では競争が激化している。大手ブランドが市場シェアを維持する中で、新興ブランドも増加している。
・新規参入企業について：新規参入企業が増加しており、特にオンライン販売を通じて市場に参入するケースが目立つ。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：化粧品市場では、オーガニック製品やナチュラル製品の需要が高まっており、これらが代替品としての役割を果たしている。消費者の嗜好が変化する中で、代替品の影響が増している。

2. 当期業績の内容

2025年７月期第１四半期の売上高は3,079百万円で前年同期比12.8％増加したが、営業利益は57百万円で77.6％減少した。経常利益も51百万円で86.6％減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は29百万円で88.8％減少した。業績の悪化は、子会社化した株式会社エムアンドディの連結効果による原価率の悪化が主な要因である。

3. 次期業績予想の内容

2025年７月期の業績予想は変更なしで、売上高は15,417百万円、営業利益は941百万円を見込んでいる。リスク要因としては、中国市場の消費マインドの低迷や、為替動向、物価上昇の影響が挙げられる。特に中国市場の競争激化が業績に与える影響が懸念される。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年７月期の予想配当は10.00円で、前期からの変更は5.00円の配当を第２四半期に予定している。配当額の変更理由は、利益剰余金の減少と業績の悪化によるものである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。