マクロミルの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は、マーケティングリサーチ業界に属し、主にオンライン及びデジタルリサーチを中心に事業を展開している。セグメント情報としては、日本事業と韓国事業が挙げられる。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：デジタルデータの収集・分析に対する需要が高まっており、特にオンラインリサーチの成長が顕著である。企業のデジタル化が進む中、マーケティングリサーチの重要性が増している。
・競争における供給の状況：競合他社もデジタルリサーチに注力しており、サービスの多様化が進んでいる。特に、データ分析やコンサルティングサービスを提供する企業が増加している。
・既存競合他社について：国内外の大手リサーチ会社が存在し、競争が激化している。特に、デジタル領域に強みを持つ企業が市場シェアを拡大している。
・新規参入企業について：新たなテクノロジーを活用したスタートアップ企業が増えており、特にAIを活用したリサーチサービスが注目されている。
・代替品について：自社でデータを収集・分析する企業や、SNSなどのプラットフォームを利用したマーケティング手法が代替品として台頭している。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第1四半期の売上収益は9,993百万円で、前年同期比4.0%の増加。営業利益は780百万円で、前年同期比139.2%の大幅増益。日本事業が堅調に推移し、特にオンライン及びデジタルリサーチの成長が寄与した。韓国事業は減収となったが、全体としては好調な業績を維持している。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年6月期の業績予想は、売上収益48,000百万円、営業利益5,700百万円を見込んでいる。主な成長要因は、オンライン及びデジタルリサーチの需要増加と生産性の改善。リスク要因としては、韓国市場の景況感悪化や競争の激化が挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年6月期は無配を予想している。これは、利益の再投資を優先するためであり、将来的な成長を見据えた戦略的な判断である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。