ユナイトアンドグロウの銘柄分析

1. 環境分析

ユナイトアンドグロウ株式会社は、コーポレートIT総合支援およびコーポレートIT内製開発支援の2つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内企業のIT人材不足が深刻化しており、特に中小企業においてはコーポレートITの人材需要が高まっている。企業のITシステム構築や運用に対するニーズが増加しており、当社のサービスに対する需要は堅調に推移している。
・競争における供給の状況：IT人材の供給は依然として厳しく、特に専門的なスキルを持つ人材の確保が難しい状況が続いている。これにより、当社の提供するシェアード社員サービスの価値が高まっている。
・既存競合他社について：競合他社も同様のサービスを提供しているが、当社は独自の取り組みやSNSを活用した採用広報により、他社との差別化を図っている。
・新規参入企業について：新規参入企業は増加しているが、当社のブランド力や実績により、一定の市場シェアを維持している。新規参入企業は主に低価格でのサービス提供を狙っているが、品質や信頼性において当社が優位性を持つ。
・代替品について：代替品としては、内製開発を行う企業やフリーランスのIT人材が考えられるが、当社のシェアード社員サービスは、安定した人材供給と専門的なサポートを提供するため、代替品に対して競争力を持っている。

2. 当期業績の内容

2024年12月期第3四半期の業績は、売上高2,158百万円、営業利益277百万円、経常利益293百万円、四半期純利益304百万円であった。前年同期との比較は行っていないが、吸収合併による特別利益が計上されており、業績は堅調に推移している。

3. 次期業績予想の内容

2024年12月期の業績予想は、売上高3,071百万円、営業利益488百万円、経常利益503百万円、当期純利益460百万円である。業績予想に変更はなく、リスク要因としては、国際情勢の不安定さや物価上昇、為替変動が挙げられる。これらの要因が業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年12月期の予想配当額は24円であり、前期からの増配が見込まれている。増配の理由は、業績の向上と安定したキャッシュフローに基づくものである。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想する。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。