ブロードマインドの銘柄分析

1. 環境分析

ブロードマインド株式会社はフィナンシャルパートナー事業を展開している。主なサービスには資産形成のコンサルティングや保険販売が含まれる。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：円安基調からの急激な円高により、消費者の資産形成に対する不安が高まっているが、新NISAの導入により資産形成への関心が高まっている。
・競争における供給の状況：競合他社も同様のサービスを提供しており、特に新NISAに関連した商品やサービスの提供が増加している。
・既存競合他社について：大手金融機関や保険会社が競合として存在し、特に資産運用や保険商品において強力なブランドを持つ。
・新規参入企業について：フィンテック企業の参入が進んでおり、デジタルプラットフォームを活用した新しいサービスが増加している。
・代替品について：自己資産運用やロボアドバイザーなど、従来のコンサルティングサービスに代わる選択肢が増えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の連結業績は、売上高2,655百万円（前年同期比22.7％増）、営業利益171百万円（同30.3％減）、経常利益182百万円（同30.0％減）、親会社株主に帰属する中間純利益66百万円（同60.1％減）であった。売上高は増加したものの、営業利益と純利益は大幅に減少した。これは、職場環境整備のための投資や本社移転に伴う費用が影響したためである。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高6,170百万円（前年対比18.2％増）、営業利益820百万円（同13.5％増）、経常利益825百万円（同9.3％増）、親会社株主に帰属する当期純利益460百万円（同2.9％増）である。新NISAの影響やコンサルティング組織の拡大が成長を支える要因とされるが、マクロ経済の変動や競争の激化がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の予想配当金は80円であり、前期からの変更はない。配当の維持は、安定した利益剰余金の確保を目的としている。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。