サイバー・バズの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は「ソーシャルメディアマーケティング事業」、「ライブ配信プラットフォーム事業」、「HR（ヒューマンリソース）事業」を展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：国内インターネット広告市場は前年比7.8％増の3兆3,330億円と推計され、特にソーシャルメディアマーケティング市場は前年比12.8％増の1兆2,038億円に達する見込み。デジタル化の進展により、企業のSNS活用が増加している。
・競争における供給の状況：競合他社もSNSを活用したマーケティングサービスを提供しており、特にインフルエンサーを活用したプロモーションが注目されている。供給側の競争は激化している。
・既存競合他社について：大手広告代理店や専門のマーケティング企業が存在し、彼らは豊富な資金力と広範なネットワークを持つため、競争が厳しい。
・新規参入企業について：新たなスタートアップ企業が増加しており、特にデジタルマーケティングに特化した企業が参入している。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：従来の広告手法や他のデジタルマーケティング手法（例えば、検索エンジン広告など）が代替品として存在し、企業はコスト対効果を重視して選択を行う傾向がある。

2. 当期業績の内容

2024年9月期の売上高は7,462百万円で前年同期比29.6％増加したが、営業損失は1,719百万円、経常損失は1,712百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は1,954百万円となった。前年同期は営業利益391百万円、経常利益412百万円、親会社株主に帰属する当期純利益205百万円であったため、業績は大きく悪化した。特に、貸倒引当金の計上が影響した。

3. 次期業績予想の内容

2025年9月期の売上高は8,310百万円（前年比11.4％増）、営業利益500百万円、経常利益500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益300百万円を見込んでいる。市場の成長が期待される一方で、貸倒引当金の影響や競争の激化がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は2024年9月期も支払われず、2025年9月期の配当予想も同様である。これは、業績の悪化に伴い、資金繰りの安定を優先しているためと考えられる。

5. 株価予想

業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は「横ばい」と予想される。