デュアルタップの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は不動産販売事業、不動産管理事業、海外不動産事業の3つのセグメントで構成されている。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：東京都の人口流入が回復し、特に20代の転入超過が増加している。賃貸物件の需要が徐々に上昇しており、賃料も緩やかに上昇する兆しが見えている。
・競争における供給の状況：首都圏の新築マンション市場は供給戸数が前年同期比で29.7%減少しており、供給が需要に対して不足している状況が続いている。
・既存競合他社について：資産運用型マンション市場においては、競合他社も同様の高機能マンションを提供しており、価格競争が激化している。
・新規参入企業について：新規参入企業の動向は不明だが、資産運用型マンション市場の成長に伴い、新規参入の可能性はある。
・代替品について：賃貸マンションの代替品としては、シェアハウスや民泊などが考えられ、特に若年層に人気が高まっている。

2. 当期業績の内容

2025年6月期第1四半期の売上高は17億27百万円で前年同期比202.9%増加した。営業利益は17百万円で前年同期は営業損失148百万円だった。経常利益は0百万円で前年同期は経常損失155百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は2百万円で前年同期は163百万円の損失だった。業績の改善は、資産運用型マンション「XEBEC」の販売増加によるものである。

3. 次期業績予想の内容

2025年6月期の通期業績予想は売上高9,300百万円、営業利益260百万円、経常利益170百万円、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円である。リスク要因としては、地政学的リスクや世界的な物価上昇が挙げられ、これらが業績に影響を与える可能性がある。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年6月期の配当予想は前期と変わらず、期末に12.50円の配当を予定している。配当額の変更はないが、業績の改善に伴い、将来的な配当増加の可能性がある。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「上昇」と予想する。業績が改善し、次期業績予想も堅調であるため、投資家の期待感が高まると考えられる。