ジンジブの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は新卒就職支援市場に属し、主に高校生及び高卒第二新卒向けの採用関連サービスを提供している。具体的には、ジョブドラフトNavi、ジョブドラフトFes、ジョブドラフトNextなどのサービスを展開している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：新卒採用市場は人手不足が深刻化しており、大卒求人倍率は1.75倍、高卒求人倍率は3.70倍と高い水準を維持している。特に300名未満の企業では求人倍率が6.50倍に達しており、企業の採用意欲は高い。
・競争における供給の状況：新卒採用支援サービスを提供する企業は増加しており、競争が激化している。特に大手企業が通年採用を導入する動きが見られ、中小企業も同様の流れに影響を受けている。
・既存競合他社について：競合他社は多様であり、特に大手企業が強い影響力を持っている。新卒採用支援に特化した企業も存在し、サービスの差別化が求められている。
・新規参入企業について：新規参入企業も増加しており、特にデジタル技術を活用した新しいサービスが登場している。これにより、従来のサービスとの差別化が難しくなっている。
・代替品について：オンラインプラットフォームやSNSを利用した採用活動が普及しており、従来の採用支援サービスに対する代替手段が増えている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の売上高は1,292百万円、営業利益は26百万円、経常利益は25百万円、中間純利益は18百万円であった。前年同期の業績は記載されていないが、業績予想との乖離が見られ、特に営業利益が大幅に減少している。これは、受注金額の伸び悩みや受注率の低下が影響している。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の通期業績予想は、売上高2,388百万円、営業利益8百万円、経常利益3百万円、当期純利益1百万円とされている。業績予想の修正が行われており、リスク要因としては、受注の閑散期や人員育成体制の整備遅れが挙げられる。特に、金融機関からの顧客紹介数が想定を下回っていることが懸念されている。

4. 投資に関する事項

配当については、2025年3月期の配当額は変更されていない。前期からの変更はなく、株主還元に関する具体的な施策は示されていない。業績の不透明感が影響している可能性がある。

5. 株価予想

上記を考慮し、向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率が当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。