コアコンセプト・テクノロジーの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は情報サービス業界に属し、主にデジタルトランスフォーメーション（DX）支援を行っている。セグメント情報は単一であり、DX関連事業に特化している。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：雇用情勢の改善や賃上げが進む中、設備投資が拡大傾向にあり、特に製造業や建設業におけるDX投資が加速している。これにより、ITサービスの需要が高まっている。
・競争における供給の状況：ITエンジニア不足が深刻化しており、需給が逼迫している。企業は外部委託（BPO）を活用し、効率的な人材確保を図っている。
・既存競合他社について：競合他社もDX支援に注力しており、特に大手企業が市場シェアを拡大している。中小企業は、ニッチな市場での競争力を高めるために特化型サービスを提供している。
・新規参入企業について：新規参入企業は、特にスタートアップ企業が多く、革新的な技術やサービスを提供することで市場に挑戦している。
・代替品について：代替品としては、従来の業務プロセスや手作業による業務が挙げられるが、効率性やコスト削減の観点からDX支援サービスの需要が高まっているため、代替品の影響は限定的である。

2. 当期業績の内容

2024年12月期第3四半期の連結業績は、売上高14,285百万円（前年同期比23.5％増）、営業利益1,639百万円（同19.9％増）、経常利益1,661百万円（同20.6％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益1,130百万円（同14.8％増）であった。前年同期と比較して全体的に成長しており、特にDX支援サービスの売上が好調であった。業績予想との乖離は特に見られなかった。

3. 次期業績予想の内容

2024年12月期の通期業績予想は、売上高19,100百万円（前期比20.0％増）、営業利益2,000百万円（同14.7％増）、経常利益2,017百万円（同14.3％増）、親会社株主に帰属する当期純利益1,333百万円（同2.3％増）とされている。業績予想の修正が行われており、主な要因はDX市場の拡大と新規顧客の獲得である。ただし、ITエンジニア不足や外部環境の不透明感がリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当については、2024年12月期の年間配当金は0.00円であり、前期から変更はない。自己株式の取得が決議されており、株主還元の一環として株価水準や財務状況を考慮した結果である。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。