ＪＳＨの銘柄分析

1. 環境分析

当該企業は「地方創生事業」と「在宅医療事業」の2つの主要セグメントを持つ。

当該企業は以下の環境に置かれている。
・競争における需要の状況：インバウンド需要の回復や企業業績の堅調さが需要を支えているが、物価上昇や原材料価格の高止まりが影響を与えている。特に、障がい者雇用支援事業においては、法定雇用率の引き上げが需要を後押しする要因となっている。
・競争における供給の状況：地方創生事業においては、障がい者雇用支援のニーズが高まる中、競合他社も同様のサービスを提供しているため、供給過剰の懸念がある。
・既存競合他社について：障がい者雇用支援事業では、他の企業も同様のサービスを展開しており、競争が激化している。特に、地域密着型の企業が増加している。
・新規参入企業について：地方創生や在宅医療に関心を持つ新規参入企業が増えており、特にITを活用したサービス提供が進んでいる。これにより、競争がさらに激化する可能性がある。
・代替品について：在宅医療事業においては、訪問看護サービスの代替として、オンライン診療やテレメディスンが普及しており、これが競争要因となっている。

2. 当期業績の内容

2025年3月期第2四半期の売上高は1,909百万円、営業利益は80百万円、経常利益は87百万円、中間純利益は68百万円である。前年同期との比較は行っていないが、業績は堅調に推移している。業績予想との乖離は特に見られない。

3. 次期業績予想の内容

2025年3月期の業績予想は、売上高4,111百万円、営業利益258百万円、経常利益256百万円、当期純利益192百万円である。業績は下期偏重になる見通しであり、特に障がい者雇用支援事業においては、顧客企業からのサービス提供の需要が高まることが期待される。ただし、物価上昇や原材料価格の高止まりがリスク要因として挙げられる。

4. 投資に関する事項

配当は2025年3月期も0円のままであり、前期からの変更はない。配当を行わない理由としては、成長投資を優先するためと考えられる。

5. 株価予想

向こう3ヶ月以内の株価変化は「横ばい」と予想される。業績が当期の業績予想と同水準であり、次期業績成長率も当期実績の成長率と同水準であるため、株価の反応は横ばいであると考えられる。